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おいしいお茶「静岡・川根茶」を生産者直送でお届けします。

私の茶園管理


私(相藤園主)が
おいしいお茶を作るために行う
一年間の大まかな農作業です。

「休眠」前年の霜の降りる頃から、茶樹は「休眠」に入ります。
長い冬の間、養分を蓄え春の芽吹きをじっと待っています。
そして春とは言へまだまだ寒い時期、「休眠」から覚め、
人の目には分からない地下部から活動が始まります。
時期は1月下旬から2月上旬、この頃から茶園の農作業が始まります。
「休眠」の深い浅いもお茶の品質に重要に作用し、
冬はある程度寒いほうが良品質のお茶になります。
暖かい地方では、この「休眠」は浅めになります。
「施肥」休眠から覚めて、地下部の活動が始まる頃を見計らって
施肥の農作業が始まります。
一般的には配合肥料といって、化学肥料と有機肥料を
混ぜ合わせた物を使用しますが、私のところでは
魚や動物質・菜種粕や米ぬかなどの100%有機質肥料を
微生物で発酵させた「ぼかし肥料」を施用します。
茶樹に養分やミネラルを、やさしく、まんべんなく、
ゆっくりと吸収させるために使っています。
これが茶樹を丈夫に育て、おいしいお茶にする秘訣です。
地球環境を悪くしないことにもつながります。
「整枝」3月に入ると茶株の表面をきれいに刈り込む作業をします。
この作業は新芽を摘み取る時に古葉や木茎が
入らない様にするために行います。
秋に剪枝した茶園は1往復、春の剪枝は2往復行います。
「きれいにきれいに丁寧に」
「防霜」4月なかばになると黄緑色をした新芽が茶株の表面に
ツクツク顔を出し始めます。
(心はワクワク期待が膨らんでいきます)
このころの晩霜が大変危険です、
1回でも霜にあたると新芽が枯れてしまいます。
大型の扇風機(茶園の上6~8mから風を送って)や
ネットで霜を防ぎます。
我が家の茶園は100%、防霜施設を設置してあります。

新芽新芽 防霜ファン防霜ファン

夏管理「摘採」
一番茶
初夏、5月の上旬頃から10cm位に伸びた新芽を摘み取ります。
(これが一番茶といいます)
高級茶は御近所のおばさん達に手伝ってもらい
一芽一芽丁寧に手で摘み取ります。
普通のお茶は機械で摘み取ります。
一般は2人で持ち支えて行う可般型摘採機ですが
私の所ではレール式摘採装置を使っています、
これは茶園の中にレールを敷設し、この上を摘採装置が
自動で移動しながら摘み進むもので、
人の手で摘みとるのと同じくらいの精度で行うことが出来ます。
片面型、全面型の両方を使用しています。
我が家では、養分が充分新芽に転流している午前中に
摘みとりをします、非効率ですが、あくまでもおいしいお茶にこだわった
方法をとっています。
茶摘摘採機
「加工」摘み取られた新芽はすぐに自分の工場で加工します。
摘みとられた日のうちに加工する、鮮度にこだわっています。
揉みながら乾燥整形の工程ですが6つの工程に分かれています。
新芽の重量の1/5になります、ここまでが荒茶となります。
荒茶加工の
順序
使用する
機械の名称
1蒸機100℃の蒸気で生葉を蒸します。
発酵を止める行程です。
2粗揉機高温の熱風を送り、
揉みながら徐々に乾燥させていきます。

水分の50%を取り除きます。
3揉捻機ひたすら揉みます。水分の均一化をはかります。
4中揉機中温の風で揉みながら乾燥です。
5精揉機整形をする行程です。
6乾燥機整形されたお茶を乾燥します。

「自園自製」大型の工場では全自動で加工しますが、お茶は一芽一芽、一回一回、
茶園ごとに性質が違います、これを自分の目、鼻、触感で適確に判断し、
それぞれに一番合った方法で加工します。
これが自園自製の特徴を持ったお茶に出来上がります。
特に山間地のお茶は、香りと味が命です、
水色だけ良く出るお茶とはおのずと加工法が違います。
長年培われてきた「職人技」がものを言います。

蒸し
揉ねん機

「再製加工」次に、荒茶を再製加工します。細粉や棒などを取り除き形を均質にし、
もう一度乾燥(火入れ)することを再生加工といいます。

急須で煎れるときに浸出しやすく、保存しやすくなります。
ここでも重量が20~30%減少します。
こうして最終的な製品に仕上がり皆様に届くわけです。
ちなみに、皆様が飲まれている100gのお茶は、
約600gの生葉から作られています。

「管理作業」暖かくなって雨が順調に降ると、雑草も元気になってきます。
この時期は草取りも大事な農作業です。
「摘採」
二番茶
最初のお茶の摘み取り後45日位すると二度目のお茶(二番茶)の
摘み取りになります、この間茶樹の表面をそろえたり、
肥料を施す作業が有ります。

暖かな地方や静岡県の平坦地では三番茶や番茶の
摘み取りまで行いますが、
私は二番茶までの摘み取りでしかも全面積の半分しか採りません、
茶樹を休ませることによって、力が付き来年のお茶が
良質になるからです。

皆様が飲まれるお茶のほとんどは一番茶のみです。
「管理作業」農薬散布について
消費者の皆様が飲まれる製品には、一切散布はしません。

しかしお茶は樹です、新芽の出てくる土台が丈夫に育たないと
おいしいお茶にはなりません。

土台作りのためにどうしても必要なときだけ行います。
川根は山間冷涼地です、暖かい地方に比べれば害虫の発生も少なく
散布はとても少なくて済みます。
秋管理「整枝」9月末から10月初めにかけて、茶株の表面をそろえる作業があります。
この時期の整枝の良否が、来年の新芽の良否に関係があるので
手抜きは出来ません。


「施肥」機質の肥料を施す作業があります。
これが元肥となって来年のお茶のための蓄積養分となります。
この時期に施す有機質肥料は「ボカシ肥料」といって
お茶の樹が吸収しやすいように発酵をさせたものを使います。
茶樹も健康に丈夫に育ちます。

「防寒」冬に備えての防寒などの管理もします。
秋になるとお茶の木にも花が咲きます、
可憐な白い花です、見つめるとかわいくホッと心も和みます。

お茶の花
冬管理「改植」古くなった茶園を新しい茶樹に植え替えるため、
お茶の樹を抜いたり基盤整備をします。

苗の植え付けは春に行いますが、
収穫が出来るまでには3~5年位かかります100%戻るまで
7~8年かかります。

「品種」おちゃの苗木についてチョット一言、
昔はお茶の実を蒔いて茶園にしていましたが(在来種)、
現在は品種茶に変わり挿し木で苗木を作るようになりました、
こうする事により品質の優秀なお茶が一定して採れるようになりました。
私の家で栽培しているお茶の品種は、
やぶきたを主体に、おくひかり・かなやみどり・さやまかおり、などです。


やぶきた種の葉 お茶の葉 茶の葉
以上、私がお茶を作るための大まかな管理ですが、
いま茶樹がなにを欲しているかを適確に判断し管理をすることで、
美味しいお茶が出来るのです。
ですから一日たりとも目を離せません。

それと、美味しいお茶が出来る条件がもう一つあります。それは適地です。
自然条件ですから人間ではどうすることも出来ません。
朝昼の温度差が大きく、雨量も多く、古い時代の地質の土地が適地になります。
幸いにも私の地方は、日本でも最も適した地方の一つです。


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